どこにお金をかけるのか

無料と有料

今は、いろんなツールが無料で使える。
だけど、それでも有料なものはあって、たいていそれはものすごく高価だ。

Webサイトのアクセス解析ツールだと、Google Analyticsは無料、SiteCatalystは有料。負荷テストツールだと、JMeterは無料、LoadRunnerは有料。バグトラッキングシステムだと、tracmantisは無料で、JIRAは有料。例をあげるとキリがない。

お金 or 時間と手間ってだけ?

便利で無料のツールがあれば、工夫次第で仕事が効率的にできる。確かにそれは本当で、人手じゃできないことができたり、合理的に仕事を進めることもできたり、工夫できるのにしないのはもったいない。

でも、無料のツールには、便利さというメリットがある反面、その環境を整えるのには、結構な時間と手間がかかる(それも楽しいし、好奇心が満たされるというのは否定しません)。

逆に、有料のツールには、お金というコストはかかるけれど、環境構築の時間と手間は少ない。あとは困ったときのサポートとか安心さは買える。いやいや、それだけってことはない。ちょっと使いこなすだけでも、無料のものだと手の届かないような高機能なことが簡単にできる。

その高機能な部分が不要だったり、環境構築の手間は気にならなかったりするなら、無料のものでもいいと思う。でも、無料のツールを知っている人はたいていそれしか知らないことが多い気がする。「無料でこんないいツールがあるのに、金かけるなんて馬鹿だ」くらいに思ってるような気もする(かなりの偏見です)。

有料のツールには、機能だったり、品質だったり、お金を払うべき価値がきちんと存在する(低機能で質の悪いものもあるけどね)。たいていのソフトウェアには、試用版や機能限定版がある。試して使うだけでも、勉強になるはずだ。

有料のツールは、業界標準だったり、営業されたり、外的要因で導入されたものを使っているだけということが多いように思う。だからなのか、有料のツールしか知らなくて、代わりになる無料のツールを知らない人も多い。初めに使った名称で覚えちゃうから「LoadRunnerからQALoadにリプレースされて2年も経つのに、負荷テストツールのことをいまだにLoadRunnerって言う」みたいなことが起きえる(半分作り話)。

無料のツールは、無料だから、すぐに使うことができる。有料なものから見ると制限や機能不足があるかもしれないけど、そのツールが解決する問題の種類は同じだ。そういう種類のツールがあるというのを知るだけでも収穫だし、製品の良さを判断する知識も身に付く。

無料のツールを使ってみて、それで事足りるならハッピーだし、不足ならお金と相談すればいい。無料のツールの使い方が習得できたなら、有料のツールでも同等の機能は簡単に使えるはず。

無料のツールが上回ることも。

あと、大事なことがひとつ。無料のツールは、有料のツールの代わりのお手軽版というわけでもない。機能を絞っていることで使いやすかったり、広く受け入れられるのかわからないけど、尖った機能があったり、あなどれない。

たとえば、tracはBTSだけでなく、Subversionのリポジトリブラウザ機能もwiki機能もある。ほかのツールと組み合わせれば、JIRAでも同じことができるけれど、JIRA単体ではできないし、そもそも設定が面倒だ。

好きなツールなので、つい擁護してしまうけど、JIRAは、Subversion以外にも、CVSでもClearCaseでもPerforceでも連携できるという汎用性がある(大多数はSubversionでOKだろうけど)。wikiは無料のもあるし、別製品でConfluenceというのがある。リポジトリブラウザも無料のもあるし、Fisheyeという有料のものもある。まあ、ずいぶんとお金も手間もかかるけど、統合環境にできなくもない。(実例は、Zend Frameworkとか)。もちろん、tracではできないことができるいいツールです。

回りくどく長くなりましたが、いろいろ試してみるのがやっぱり大事だし、無料のものと有料のもの、どちらも価値があって、うまく使い分けるのが大事というお話でした。 


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