最近、MacPortsというUNIX向けのソフトウェアをインストールするためのパッケージシステムを入れて使っています。
Mac OS Xにも標準で入っているソフトウェアもたくさんあるのですが、バージョンが最新でなかったり、欲しいものがなかったりします。たとえば、Mac OS 10.4標準のPHPは4.4.7です。MacPortsでは最新の5.2.4が使えます。
自分でソースを落としてきてコンパイルすればいいんですが、依存関係があったりすると面倒です。手元の環境は、お手軽に揃う方がいいですよね。
Finkというものもあるのですが、最近はMacPortsのほうが人気なのか、よく見かけるので、特に比較したわけでもなくMacPortsを試しているところです。
<紹介>
MacWiki – MacPorts
<インストール>
TheMacPortsWiki/InstallingMacPorts – MacPortsWiki-JP
Beginning OS X
はこべにっき# – MacPortsでステキなUNIXツールをインストール
この辺を参考にしましたが、インストールする順番が違ったり、入れるものが違ったりしました。
自分(MacBook Pro/MA896J/Aの場合です)のためのメモとして。
(1)X11 for Mac OS X のインストール
入れなくてもOKみたいなんだけど、X Windowのソフトウェアを使う場合に必要になるようなので、とりあえず入れておきました。
Mac OS X Install Disc 1を挿入して、Optional Installs.mpkgをダブルクリック(下のほうにあるので最初見つけられなかったです:-<。X11をクリックして、インストール。X11.appはアプリケーションのユーティリティの中にインストールされます。
1.1.3がインストールされているのに、なぜかX11 Update 2006 1.1.3がソフトウェア・アップデートに出てきました。なにが変わっているのかわかりませんが、アップデートしておきました。
(2)Xcode Tools
こちらは必須です。
先にX11を入れておかないと、Xcode Toolsのインストール中にX11_SDKが選択できないようです。そこに注意すれば、あとはデフォルトでOK。
Apple Developer Connectionから2.4.1をダウンロードすると900MBほどあったんですが、ダウンロードした後で、Mac OS X Install Disc 1にも同じものが入ってることに気づきました! Install Discには古いのが入っているとネットにあるのを鵜呑みしてしまいました。
(3)MacPorts
準備ができたのでMacPortsのインストール。ソースからビルドすることもできるようですが、バイナリのインストーラーを使うことにします。
7/15に出たMacPorts v1.5が最新だったので、MacPorts-1.5.0-10.4.dmgをダウンロードしてインストール。完了すると、/opt/local以下にいろいろ配置されているようです。
(4)環境変数の設定
とりあえず、最低限、PATHとMANPATHだけ設定しておきます。
export PATH=/opt/local/bin:/opt/local/sbin/:$PATH
export MANPATH=/opt/local/man:$MANPATH
PATHはMacPortsのインストーラーが.profileに追加してくれるんだけども、僕の環境では、.bash_profileと.bashrcを使ってるので、そっちに記載しました。
(5)MacPortsのコマンド
以上で、MacPorts自体のインストールは完了です。とりあえず、動作確認のために、かんたんなコマンドを使ってみます。MacPortsはportコマンドに引数をつけて実行するのですが、インストールとか更新の場合は、sudoでportを実行します。
■最新のMacPortsにアップデート
$ sudo port selfupdate
■ソフトウェア一覧の更新
$ sudo port sync
次回は、MacPortsのパッケージをインストールする方法とかを、ちらほらと。
Technorati Tags: MacPorts
MacPorts (2)パッケージの利用
前回でMacPortsの準備ができたので、パッケージを使ってみます。 試しに、MacPortsでwgetコマンドを入れてみたいと思います。Mac OS Xには標準でcurlが入っていて、wgetはない